プラスチック向けTi-Pure™（タイピュア™）ソリューション

ポリ塩化ビニル（PVC）

硬質ビニル用途に最適なTi-Pure™（タイピュア™）酸化チタングレードの選択は、製品の使用目的と、樹脂を保護するためにPVC（ポリ塩化ビニル）コンパウンドに使用される熱安定剤の種類に依存します。建物の板張りや窓枠などの外装用途では、主に錫安定化システムでチョーキングを制御する必要がある場合があります。その他の外装用途では優れた光沢保持率と非チョーキング性能が要求されます。外装に色を付ける製品では、退色耐性のある強力な色彩が求められます。推奨されるTi-Pure™（タイピュア™）グレードは様々な性能要件において卓越しており、場合によってはカラートナーのコスト削減を可能にします。

ABSおよびABSブレンドポリマー

TiO2（酸化チタン）顔料の主要性能のうち、光学特性、熱・紫外線安定性、機械的特性保持が最も重要であると考えられています。高い着色力と青白いアンダートーンの色（底色）は、より明るく白い外観を作るのに役立ち、機械的特性にも良い影響を与えます。着色力の高いTiO2（酸化チタン）を低負荷で使用できるため、ポリマーの機械的特性の劣化が少なく、TiO2（酸化チタン）顔料の経済性が向上し、原料コストの削減が可能となります。

PET（ポリエチレンテレフタラート）/PBT（ポリブチレンテレフタレート）

PETおよびPET-PBTブレンドは、様々な押出成型品や射出成型品に使用されています。これらの樹脂系に使用されるTiO2（酸化チタン）には、光学特性、耐光変色性、信頼性の高い機械的性能などが主に要求されます。

アクリル

酸化チタンは、不透明および半透明用途で、アクリル系のポリアクリル酸メチル（PMA）およびポリメチルメタクリレート（PMMA）の色付けに使用されます。家電製品、通信、工業、建築などの用途では、不透明な白色を使用します。裏面照射型の広告や看板には、半透明の配合が利用されます。

PPS（ポリフェニレンサルファイド）

ポリフェニレンサルファイド（PPS）の自然色は茶色であるため、Ti-Pure™（タイピュア™）R-103の青みがかったアンダートーンがPPS用途での明るい白の発色の助けになります。マストーンおよびチントトーンホワイトの用途に適し、明るい色調と熱的、機械的、レオロジー的特性の良好な安定性を提供し、優れた加工性を実現します。

ポリアミド

ポリアミド樹脂は、他の高機能性エンジニアリングポリマーと同様に、青みがかった白色を基調とした疎水性の顔料を必要とします。また、機械的、熱的、レオロジー的な性能安定性に優れ、金属不純物（鉄など）が少ないことも要件となります。

ポリカーボネートとPCブレンド

ポリカーボネート（PC）とPCブレンドは、最終用途で明るい白色を発するために青色顔料のアンダートーンを必要とします。また、TiO₂（酸化チタン）には、加工中の熱的、レオロジー的、機械的特性を維持するために、適切な表面化学修飾と熱的に安定した有機コーティングが必要です。

ポリスチレン

推奨されるTi-Pure™（タイピュア™）グレードは、ハイインパクトポリスチレン（HIPS）を含むポリスチレンの着色用として、非常に青白いアンダートーン、高い着色力、加工時の熱安定性、耐光変色性が求められる非耐久用途や、耐久性が求められる用途に使用することが可能です。